入試現代文へのアクセス発展編

入試現代文のおすすめ参考書として「入試現代文へのアクセス」を紹介しているが、発展編はその姉妹編にあたる。アクセスが使いやすいけど難易度がちょっと簡単だったな……という人におすすめ。解説の豊富さはそのまま引き継いでいる。

入試現代文へのアクセス 発展編 (河合塾シリーズ)入試現代文へのアクセス 発展編 (河合塾シリーズ)
荒川 久志

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入試現代文へのアクセス-五訂版- (河合塾SERIES)入試現代文へのアクセス-五訂版- (河合塾SERIES)
荒川 久志,立川 芳雄,野島 直子,晴山 亨,石川 匠

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こんな人におすすめ

◯偏差値55〜
◯「入試現代文へのアクセス」をやり終えて更に難しい問題を解きたい
◯基礎は分かったが得点にムラがある人

使い方

アクセスと同じで、実際の頻出過去問を使用している。発展編は早稲田や明治など、私大難関をより意識しているのが特徴だ。

使い方だが、これはアクセスと同じ。問題を解いてみて、解説を見ながら自分の間違えた問題はプロセスの検証をする。自分が解答を出したプロセスを思い返して、解説に書かれた解法と比べる。正しい解法を習得していく。

ペース的には、この本から入った人は1ヶ月程度で1周を目標に。直前期なら、1週間で1周。問題数はそこまで多くなくコンパクトだから、繰り返し解くのにも適している。赤本は解説が薄いので、ちょっと参考にならないと思ったらこの本で解き方を完璧にするのがいいだろう。

記述などに関していえば、読解の文章が難しくなったぶん、記述も難易度が上がっている。記述対策で採点の仕方が分からない時にはこの本か「現代文と格闘する」あたりがおすすめだ。

どの設問形式に対しても「正攻法」の解き方が載っているため、下手なテクニック本よりも使いやすい。特にアクセスの良さは選択肢問題における選択肢の選び方で、消去法の精度の高さは素晴らしい。現代文は「本文を読んで」設問に答えるテストなのだから、解説の論理性は参考書選びの重要なポイントとも言える。