リスニング対策(主に直前期)

11月までに受験範囲の勉強がひと通り終わって、12月頭から冬期講習。リスニング対策がその頃個人的な課題だったので、予備校のリスニング対策講座を取ることにした。
が、講座の内容があまり良くなかった。いまいち分かりにくい例題と、やたら長すぎる設問ばかりだった。センター試験などのリスニング問題では、英文すべてを完璧に聞き取るのではなく、SやVなど中心となる部分を重点的に聞き取ることが大事だと思う。正直、すべて聞き取るより重要なところをうまく聞き取ることが対策だと思っていたので、講座は途中で聞き流し、自分で対策することにした。

駅前の大きな本屋に行ったら、TOEICなど資格試験向けの対策本が沢山あったけれど、センター試験ならそこまで難しさを求める本はないので、もっと入門的な参考書のほうがはるかにやりやすいと思う。

灘高キムタツのセンター試験英語リスニングはかなり役に立った。この本は基礎編で、センター試験過去問がほぼ満点でいけるレベルの人には簡単すぎる感じもするけど、自分にはちょうどよい感じだった。

内容にもある通り、短い期間で集中的にやるのがいいと思う。自分は冬休みまでに終わらせたかったので無理やり10日間だけやった。使ってみての感想としては、それまでシステム英単語とか速読英単語でやってきた発音記号やアクセントの知識が、うまくこの本によって活きてきたという感じ。英文が音声でどんな風に流れていくのか、感覚で英語を読むことができるようになる。リスニング対策用だけど、大学での英会話の授業なんかにも役に立っていると思う。

ただ、ちょっと基本的というか、このレベルが当たり前のようにできる人には当たり前のことを言っているようにしか思えないかもしれない。英会話が得意な人よりも、基礎からセンター対策あたりまで一気に片付けたい人向け。

リスニングは読解で学んだ「ニュアンスを正確にとらえる」というのをより端的にトレーニングできる場だと思うので、リスニングの初級からやりたいという人はこの先生の本をやってみるといいと思います。