スタンダードに使える「『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本」

アニメで大ヒットしたライトノベルを題材にした英単語の参考書。読んでみました。

『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本[上巻]

『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本[上巻]

『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本[下巻]

『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本[下巻]

意外と使い勝手は良かった

この手の本、自分が受験したときに使うことはなかったけれども、オタクというか、そっち系の人は確かに「萌え単」とか使っていたので、需要があるんだろうか。

中身は意外に本格派……というかオーソドックス。原作の文章が一部抜粋されていて、その隣に英語化したものが載っている。もっとも一部抜粋なので、原作を読んだことのある人のほうが分かりやすいかもしれない。

単語が載っているページは速読英単語にレイアウトが似ている。参考にしたのかな? いちおう関連語彙や発音なども見やすくレイアウトされている。レベル的にはセンターレベル程度。原作のSF部分のせいで、ロボットとかテクノロジー系の語彙がちょっと多め。問題は、この参考書が入門用なのか難関大向けなのかきちんと明示していない点だろう。

単語ページの例文は別にハルヒ原作を引用しているわけでもないので、そこまで下世話に媚びた本ではなさそう。物語を読むのが好きで、ハルヒ原作の修飾語多めな文体が苦手でなければ、とっつきやすいかもしれない。一応Amazonで「なか見検索」可能なので見てみるといいかも。

ただし値段的にはかなり高め。付録として音声ダウンロードが可能だが、上下巻で3,000円。これなら、1000円のシス単orCD付きのシス単2,200円のほうがはるかにリーズナブルだと思う。