夏休みの学習計画ポイント(高3生)

計画的に夏休みを過ごせればかなり実力が伸びるが、計画の立て方で迷う人もいるだろう。

実力を把握して目標を立てる

計画を立てるにあたって「現時点での自分の実力」が把握できているのが前提になる。計画というのは、目標を達成するためのステップのことで、自分の現時点の立ち位置がわからなければステップを踏めないからだ。夏までに英語の偏差値を10上げるという目標を立てる場合、いま偏差値が40である場合と50である場合とでは、何を勉強するかは変わってくる。

現時点での実力把握は、直近の模試の結果、学校などでの実力テストの結果など、数字が出ているものが良い。わからなければ、センターの過去問を解いてみて確かめるのがオススメ。

目標の立て方

センター中心ならセンターで何点取るかを科目ごとに設定。その次に科目ごとの夏休みにやることを目標として決めていく。基礎がまだ完璧じゃなければ基礎を掘り下げる。基礎のある程度固まった部分、科目があれば、その再確認と応用問題をやる。

苦手な箇所があれば集中的にやるようにする。英文法の基礎がまだまだだと思ったら「毎日2単元ずつ英文法を進めて、○月○日までに○周やる」みたいな目標を立てればいい。苦手なものは毎日やらないと、あとで困るので。

苦手の克服の仕方

夏なので毎日続けてひとつの科目や単元を掘り下げる時間がある。でも苦手意識があるとなかなか手をつけたくないと思うだろう。

苦手なものは、いやに感じないレベルまで落とすのが秘訣。猫舌の人が熱湯は嫌だけど、克服するためにぬるま湯で少しずつ慣らしていくようなもの。猫舌だったら治らないかもしれないけど(笑)、受験勉強なら人生レベルでの壁ではないはず。

英語が苦手なら恥を恐れず中学レベルから再度見直ししてみたりする。そこが夏休みに克服できるだけでも秋以降はかなり実力があがってくるはず。

計画やスケジュールは大雑把でOK

細かすぎたりレベルが高すぎると、いったん無理を感じたときに一気にモチベーションが下がる。一日一日細かく決めないで、一週間でこれだけやる、という程度でOK。

レベルについても、難しいものばかりではなく、基礎の再確認を含めたり、偏差値を2、3程度上げるくらいの目標でもかまわない。そこそこの目標で、終わってみたらそれ以上の出来だった、みたいなのがベスト。

スケジュールの見直し時期

7月頭から夏期講習をやっていた自分は、2週おきくらいにスケジュールの見直しをした。7月1・2週、3・4週、8月1・2週、3・4週、という単位。遊びだったり家の用事だったりで突発的に日程変更するのはよくあることなので、あらかじめ決めた目標が達成できるかどうかを適度に判断してスケジュールを何度も修正すること。

夜型と朝型なら朝型のほうがいい

とりあえず、朝早く起きる習慣をつけよう。自分の周りで成功した人で朝ダメだった人はいない。受かれば別にどちらでもいいけど、受かるかわからない状態で夜型をすすめようとは思わない。

朝、太陽の光を浴びたほうが健康に良い影響が出て、学習効率にも良い影響を与えるというから、昼過ぎに起きてダラダラ過ごすなよ、というのが自分のアドバイスです。

長丁場だけど続けたくなる秘訣

40〜50日、同じタイムスケジュールで進むのだから、かなりダレてくると思う。でも、毎日、毎週適度にストレス発散したり、休憩を入れたりして、無理なく完走してほしい。

夏は長丁場だけど、基礎基本をここで身につけておけば、秋以降の後半戦はかなり楽になる。楽になるために、夏頑張るつもりで。あとは友達なり本なりモチベーションを上げてくれる存在は大事にしよう。



最後まで妥協も甘えも一切すんなよ。