理系標準問題集 化学 について

駿台から出ている、まさに標準レベルの問題集。
重要問題集より、個人的にはこちらのほうがおすすめ。

理系標準問題集 化学 三訂版 (駿台受験シリーズ)

理系標準問題集 化学 三訂版 (駿台受験シリーズ)

予備校の本らしく、解説は丁寧にできているし、駿台ってこともあって中身も豊富で、問題も良問が揃っている。
掲載されている問題の難易度は幅広く、下はセンターレベルの基礎問題から、東大京大の本格的な難問まである。
全般的に見ると、難関大学を受けるならこれくらいはできていて欲しい「標準レベル」の問題が多い。

重要問題集と比べて

似たようなレベルの定番書といえば、重要問題集が有名だろう。
自分も使ったことはある。しかし、それと比べてもこちらのほうが解説は丁寧で、大宮の問題集ができる程度ならば、こっちの解説のほうがありがたい気がする。
あと、問題も教育的な問題が揃っている。このレベルのこういう問題ができていて欲しいというメッセージ性が強い。

最初から全部やらなくてもいい。

問題は大きく分けてAとBに分かれている。
問題のレベルに明確だが大きな開きがあるので、以下を参考にどのようにやるかを決めてほしい。

・A問題
基本チェックは本当に基本事項のチェックなので、大宮シリーズと問題集をやった状態、もしくは学校の授業をちゃんと聞いていた人なら確実にできるはず。
できなかったり、穴があるなら大宮の面白いほどシリーズに戻って確認。
その他のA問題も、ごく普通の頻出問題が並んでいるので、考えて確実に得点できるようにする。
ここに穴があると、全てが崩壊するので、全ての問題が解けるまで、間違えたところは何度も復習する。
A問題に穴があるような状態でB問題に挑んでも、あまり意味が無いので、まずはA問題をしっかり理解してからB問題に進もう。

・B問題
ここからが本格的な入試問題になる。
B問題も、入試標準レベルの*問題と、入試発展問題の**問題がある。
中堅でそこまで難問が出ない大学なら*問題まででもよい。
難関大志望者は**までできるようにする。
また、難関大志望者でも、**問題が難しく感じるようなら、最初一周目は飛ばしてもいい。
(得意分野だけ**問題をやるのもよい)

普通の大学ではB問題の*くらいが合否を分けるレベルになるので、このレベルは是非ともモノにしたい。
難関大なら**問題を食らいついていけないと、化学で高得点が望めないので、一度はくらいついてみよう。
また、これが終わったら、問題数は重要問題集のほうが多いので、補完として重要問題集で見たことのない問題を抽出してやってもいい。