やさしい理系数学・ハイレベル理系数学

これができれば、東大・京大も見えてくる。
「やさ理」と呼ばれる。難関大志望者定番の演習書。
決して問題が簡単なわけではない。そういう意味では、「やさしくない理系数学」と揶揄されるのも分かる。
だが、難関大志望者なら、やっておいて損はない問題、知っておいて損はない解法がギュッと詰まった本であることは間違いない。

やさしい理系数学 改訂版 (河合塾SERIES)

やさしい理系数学 改訂版 (河合塾SERIES)

1対1や、入試の核心標準編のような「入試標準」の問題と比べると、重めの問題が収録されていて、やりごたえはある。
入試標準レベルはひと通り解けるけど、本番の重い問題で息切れしたり、オープン模試や駿台ハイレベル記述で力不足を感じたら、この問題集に挑戦するといい。
難関大でよく問われる事項、頻出の問題が載っているので、いい練習になる。
使い方は、30〜40分で、できるところまで解答を作り、解説をよく読み込む。
読み込むときにはもちろん、自分で数式を追うこと。また、別解が豊富なので、別解についても目を通して、自分の手で確かめるようにする。
また、時間がなければ例題だけでもいいけど、なるべくなら問題数を確保するためにも演習もこなそう。
やさ理の問題がしっかり解けるレベルになれば、ほとんどの大学の合格ラインは見えてくるはず。
東大も、理三以外なら赤本に繋げてもそこそこ合格ラインに乗るくらいには解けるはず。

逆に全く手がつかなかったり、解説みてもちんぷんかんぷんなら、一対一などに戻ること。無理してやっても、身につかない。

やさ理やっても時間があればハイ理も

やさ理が終わって、更に数学を得点源にしたい人はハイレベル理系数学も一緒にやろう

ハイレベル理系数学 改訂版 (河合塾SERIES)

ハイレベル理系数学 改訂版 (河合塾SERIES)

数学が得意で、もっと難関大で数学を確実に高得点を取りたいという人は、ついでにこっちもやっておくと他の受験生に差をつけられる。
この本は、難関大で少し難しめの問題としてよく出されるようなものが載っていて、ハイレベルでの合否を分ける問題が確実に解けるようになる。
また、多少他の科目で落としても数学で挽回ができるようになる……かも。
ただ、問題が難しいので、本当に必要かどうかは、時間と自分の能力と、赤本を見て決めてほしい。
(たぶん、ほとんどの受験生はハイ理やってる時間はあまりないと思われる)
だが、ハイレベル理系数学の問題が解ける状態にまでもっていけば、東大や京大、東工大などといった数学の難しい大学でも、差を付けられることは間違いない。
これが終われば、もう赤本や25カ年などに進んでも何も問題ない。

やさ理も、ハイ理も、予備校で東大京大クラスを選択しているような人は、似たような問題を予備校でやるので、無理してやる必要はない。
使うとすれば、予備校のテキストの類題を探してやるとか、別解を探すといった副読本のような使い方でいい。