物理I・II応用実戦講座

標準レベルの良問で演習を積むなら、これ。

漆原晃の物理物理I・II応用実戦講座―合格点への最短距離 (大学受験Do Series)

漆原晃の物理物理I・II応用実戦講座―合格点への最短距離 (大学受験Do Series)

以前紹介した、明快解法講座の応用編となる一冊。
問題のレベルは、名門の森や、重要問題集と同じ程度。
今までずっと面白いほどシリーズと明快解法講座をやってきたなら、こっちに進むのがいい。
明快解法講座で培った解法を、入試標準レベルの問題でいかに運用していくかの練習になる。

なので、基礎は固めてから使おう
この人の本はたしかに分かりやすいんだけど、応用実践編のレベルになると、さすがにいきなりこれをやるというのは厳しい。
(元々物理が得意で、これを納得ずくで進められるならやってもいいけど)
基礎レベルの問題集終わったら、手を出すように。

例題→演習へ

やり方は至ってシンプル。
まずは例題を答えや解法のヒントを見ながらでもやる。
次に、何も見ずに例題をやる。そして、同じような解法で解ける演習問題をできればノーヒント、できなければ例題を思い出しながらやる。
できなかったところは、徹底的に復習する。
忘れていたところは、明快解法講座や、面白いほどシリーズに戻ってやる。
特に、最重要のマークがついている問題は、絶対に考え方を忘れないようにする。
9割がたの問題がノーヒントで解けるようになるまで、小刻みに何度も復習するように。

これをやれば、普通に河合の全統模試なんかには十分だし、中堅大や標準レベルの問題が出る大学の物理の問題は大抵解けるようになっている。
演習の量が足りないと思ったら重要問題集を補助にやってもいいし、赤本をこの段階で一度やってみてもいい。
東大のような難関大を受ける人は、過去問を見て、レベルの差を感じたら、究める物理に進んで、さらに難関大が要求する物理的な考え方を身につける。