滑り止めの赤本をやるべきか

結論から言うと、本命の赤本を一旦放置してでもやるべき。
たとえ、自分は第一志望が東大で「早慶なんて余裕」と思っていても、それはただの志望校でしかなく、東大生ではない。
たしかに、東大生の中には赤本なんて一切やらずに早慶の問題は余裕で解けるし、それで受かってしまう人もいる。
でも、本当に東大に受かる自信のある人だけがそういうことをできるだけで、ギリギリ受かるか受からないか、というラインにいる人はそれはできない。
東大に受かっても、早慶に落ちる人だって、たまにいるくらいだから、赤本で対策は必要になる。

大学の偏差値だけで考えるな

偏差値で言うなら、たしかに高い大学のほうが難しい問題が出る。
しかし、第一志望の問題がそこそこ解けるようになったからといって、本当に滑り止めの大学で赤本を解いてみて、合格ラインが取れるのかというのは、怪しい。
というのも、出題傾向や、問題の出し方が大学によって全くことなる。
記述式のところもあれば、全問マークも、部分記述もある。
数学では、異常に微積が多いところがあれば、整数問題や確率が難しいところもある。
英語では、理系なのに実は英語がたまに難しい問題だったり、選択肢がいやらしいところもあれば、古色蒼然とした和訳と英訳だけのところもある。
それぞれ対策は異なるし、偏差値の上では第一志望の方が上でも、滑り止めの対策を全くしないというのは自殺行為。
早めに受ける大学の赤本は手を出して、ヘコむなり、安心したほうが、対策は立てやすい。

結構な確率で第一志望は落ちると思え

第一志望というのは、自分が限界まで頑張って、ようやく到達するかしないか、というラインで大体決めているはず。
だから、どんなに頑張っても、落ちるときは落ちてしまう。
そういうときに、可能な限り自分の中で納得のいく結果にするためにも、滑り止めであっても過去問を赤本に載っている分は全部解いておくくらいの対策はしておく。

自分が国立難関大志望だからといって、滑り止め全部落ちて、行くところない状態で国立まで落ちてしまったらシャレにならない。
私立でも、早慶が第一志望だからといって、MARCHの過去問は一切やっていませんだと進学先がMARCH未満になるということはよく聞く話。