入試現代文へのアクセスの使い方
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こんな人におすすめ
・偏差値40〜。MARCHレベルまで現代文の実力をつけたい
・現代文の解答の仕方を知りたい
・「田村のやさしく語る現代文」で現代文の基礎を理解した人
現代文の実力をつけたいならまず「買い」
こんないい参考書めったにない。使いやすい、わかりやすい、力が伸びる、三拍子揃っていて、本当に良い。
人によって効果が違うかもしれないが、自分はこれを使って次のステップにつなげることができた。はっきり偏差値がいくつ伸びたとかは分からなかったが、次にやったZ会の参考書をやったときに「あ、アクセスでやったな、この解き方」という風なひらめきがあった。まず、難しいレベルに挑戦するまえにやって間違いがない参考書だ。
「田村のやさしく語る現代文」との併用が◎
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ちょうど補完関係になっているし、両者ともよくまとまっているので、どちらかだけを使うというのは非常にもったいない。参考書はセットで使ったりもするものだ。効率の良い勉強=参考書を何倍の効率で使う、ということでもある。
使い方:解答プロセスを書く
<おすすめの方法>
解答するときに、どうやってその答えに行き着いたのかをメモしてから模範解答を見るという方法。具体的には、
1.読解の文章を読んで、設問を解いていく
2.設問ごとに、その答えを書いた(選んだ)経緯を書く(なぜその答えに行き着いたのか)
3.解答・解説を見る(解説に、正しい解答を出すためのプロセスが丁寧に書かれているので、自分のメモしたプロセスと比較する)
これだけだ。この問題集には正しい解答を出すプロセスがかなり丁寧に書かれているから、そのプロセスと自分のプロセスとを比較することになる。この比較をすることによって、正しい解き方を効率良く身につける。
難しいことのように思えるが、普段問題集を解くときに無意識のうちに同じことをやっている。頭のなかで解答までの道のりを探っていき、それが出来上がったときに「わかった!」というひらめきになる。それを意識的にやるだけである。
なので、解くときにプロセスを書きこむ。
「◯行目に〜〜〜と書いてあったから、ここの答えはA」みたいな感じでOK。
必ずしもプロセスが辿れる必要はない
現代文の参考書は海千山千、すごくたくさんあるけれど、良い参考書の選び方を知っていればかなり手助けになるはず。現代文の良い参考書は、解答プロセスがしっかり書かれている参考書。小手先のテクニックばかりでちゃんとしたプロセスを説明していない本は買うべきではない、ってことですね。自分は結構たくさん買って失敗もしたので。。。(´・ω・`)
解答をするだけではなくて、解き方を書くのだから面倒ではある。また、解き方のプロセスがわからない、という場合もある。
プロセスがわからないのはもちろんOK。プロセスを学ぶためにこの使い方をするのだから、「プロセスがわからなかった」というのを「確認できた」というので十分。どういう解き方をすればいいのだろうと思いながら解説を読むだけで、効果は違ってくる。
設問の解き方:選択肢問題
全部で文章が12題。最初の4題は比較的わかりやすい。残りの8題は小説あり評論あり、難しいものもある。設問の解き方としては、選択肢問題は消去法を用いる。たとえばア〜オのなかから正解を選べという問題で、いきなり答えを選んだらダメ。それだと、読解のトレーニングにならない。
答えっぽい選択肢がなんとなく浮かんだのであれば、「残りの4つが間違いだと言えるようになること」が大事なのだ。現代文では論理力を学ぶからだ。論理力とは、つながりを見る力のことで、「こういう理由だからこうだ」というつながりを作れること。選択肢を消去していって、最終的にAが残ったからAが答え、という解き方のプロセスを学ぶことがここでの目標。
なので、選択肢問題はまず消去法を使う。
具体的には、選択肢を読んで、本文で同じような内容の箇所を探す。その内容が本文のどの辺を素材にしているのかな、という見当をつける。見つかったら、その箇所と選択肢が同じことを言っているかどうかの比較をする。同じ主張でも違う言葉を使っているだけなら同じだ。同じ言葉を使っているけど主張は違う。という風な比較をする。もちろん、この比較が出来なくてもOK。比較をすることで、少しずつ問題の解き方を身につけていくのがここでの目標だからだ。
設問の解き方:記述問題は箇条書きで
記述問題は、どこか別の機会に記事にするけど、簡単にいえば「箇条書き」がいい。まずその記述を書くときにヒントになりそうなポイントの文を見つけて、線を引く。それを40字なら2箇所、60字なら3箇所くらいを目安に箇条書きとしてピックアップ。ピックアップしたものを並べながら、文章っぽくする。これでOK。
多少文章が変でもポイントが抜き出せていればOKというのが標準的な現代文の記述問題。たとえば60字の記述問題が出たとして、受験生が気づくべきポイントが3箇所あったとする。60字のなかにポイントが3つ正しく書かれていれば満点。あとはポイント数に応じて得点が決まる。要するに記述問題とはポイント抜き出し問題だ。
ただし、上位校を狙うなら、もっとハイレベルな記述をする必要がある。ポイントを抜き出せば正解になるかどうかは大学次第だが、大学でちゃんと学ぶつもりがあるのなら、正しい文章にできるくらいの学力を身につけるのが当然だ。
それと、小論文では箇条書きだけでは×。文章としてのレベルが問われることになるので、箇条書き得点法は小論文ではまったく求められない。ポイントを抜き出すところまでは同じだが、小論文の場合は文章として整形する力も要求される。
設問の解き方:漢字問題
漢字は最初全部間違っていても構わない。ただし復習はきちんとやる。読解で出てきた漢字問題がまた出ることはザラなので、一度やった漢字は必ず二度間違わないように復習する。
解説にある「重要キーワード」も読んでおく
読解ごとに現代文のキーワードが載っている。「ことばはちからダ!」などで個別に学習してもいいが、現代文では語彙力を上げることも必要。評論関係の言葉は早めに慣れて抵抗をなくしておいたほうがいいので、解説を読む。さらっと流し読みして、言葉を知っておく程度でいいと思う。
まとめ
◎「田村のやさしく語る現代文」の次として。併用推奨
◎解き方のプロセスを書き込みしながら解いていく
◎漢字+キーワードまで出来れば完璧
プロセスを書きながら解く方法について
アクセス以外でもこの方法を続けると、かなり自分の答えかたに意識的になれるようになる。自覚的になれるということ。これは大学入学後に迎える就職活動などでもかなり役に立つスキルであるので、意識的にやってみるべきだ。論述もプロセス検証も、あとあと色んな場面で役に立つ。これを知らずに現代文をフィーリングでやってしまうのは勿体ないと自分は思う。
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▼参考:田村のやさしく語る現代文の使い方
▼参考:記述対策の解き方(後日記事)