早稲田の現代文対策法

古文漢文は融合問題を対策すべきだとすでに書いたので、今回は現代文の対策の立て方を。

学部ごとに大きな違いはない

古典に比べて現代文はそこまで大きな違いはない。政治経済学部や教育、文学部あたりがやや難しめな印象があったが、年によって難易度が多少変わる。いずれにせよ設問上大きな違いはないので、一つの対策で全学部に対応することが可能だ。

選択問題に慣れる

ほとんどが記述ではなく選択肢である。受験者数が毎日1万人を超えるような状況だからか、センターと同じマーク式を一部採用しており、ごく一部だけが記述形式をとっている。

選択肢は五択が多く、消去法でも最後の二択で迷うことが多い。対策としては、センターも同様だが選択肢を単語単位で疑うクセをつけること。表現が一語違うだけで本文と矛盾するものもある。そうした矛盾を本文と照らし合わせるのだ。

近年はエッセイのようなゆるい文体も出題されるが、多くは標準的なわかりやすい論理構造の文章だ。難しいとは言われるが、接続語を四角で囲うなどして論理の流れを追ったり、文章でキーになるフレーズやセンテンスに線を引きながら読むと解きやすくなる。真っ白で読み進めるタイプの人もいるが、よほど得意じゃなければ、現代文は書きこんで読むほうがいいと思う。

早稲田に対応可能な参考書選び

参考書としてはZ会現代文の私大編が合格点を取るのに十分なレベル。ただし難しいため、独学用にはやや向かないかもしれない。Z会の通信教育は現代文対策がとても優れているから、どうせならそちらがおすすめだ。

入試現代文へのアクセス 発展編なら早稲田クラスにも対応可能。これは姉妹編で解説が豊富なので、絶対に使ってほしい。問題のチョイスもすごくいい。

あとは船口のゼロから読み解く最強の現代文など、代ゼミの船口という講師のシリーズ。国公立2次の記述までカバーしたものもあるが、ほとんどが難関大に必須の論理的思考力を養うのに適した内容である。解答の説明の仕方がかなりわかりやすい。

最後には早稲田の過去問をたくさん解くこと。だいたい、各学部3〜5年を目安にやってみるといい。