早稲田を複数学部受ける人の対策法

早稲田に行きたいと思っている人の多くが複数学部を受験する。自分も学部二つを受けた(いずれもぎりぎりで合格)。複数学部を受ける際に気をつけたいポイントなどを紹介したい。

過去問を何年分やるか

慶応や上智、国立などを併願していない人なら、早稲田最優先で過去問対策をするだろう。そういう人は、行きたい学部は5年分。滑り止め的な学部を3年分を目安にやってほしい。自分がそうだった。

5年分やると傾向もある程度見える。古い過去問を予備校で探してきて10年分やるという人もいるが、あまりおすすめしない。

理由として「年数を増やすほど時間がかかる」こと。特に直前期は時間がない。傾向をつかむためなら5年分でいいし、その5年分で足りない知識を見つけたら即座に補うほうがはるかに効率がいい。また、時間があるなら10年分ではなく「5年分を2回」やるほうが圧倒的に傾向把握にいいと思う。

だいたい過去問1年の3教科分を解くのに3〜4時間かかる。1日8時間勉強している人でも2年分しか1日にできない。早稲田を3学部受けている人で全学部5年分やろうとしている人なら合計15年分だから、少なくとも早稲田対策だけに費やして1週間かかることになる。もちろんこれは予備校の直前対策や他大学対策の時間を含まずに、である。過去問対策は限られた時間でやるものなのだから、範囲を絞ったほうがいいという結論になるのである。

自分は5年分しかやってなくても何とかなったので5年分がひとつのポイントだ。ただし不安になるなら、まず5年分やってみて、そこから改めて時間と相談してみるのがいいだろう。

各学部の傾向をつかむ

学部によって、どの教科が難しいとか、国語に漢文が含まれない、といった傾向がある。これは直前期ではなく、早稲田を意識したときから調べておくといい。年によって傾向がガラっと変わったりはしないので、代ゼミの過去入試データのページなどで、傾向を知っておくといいと思う。せっかちなら、春夏くらいにこの辺のページを見たりしてもいいと思う。

学部ごとに違いはあるが、どの学部も基礎力を求めていることに変わりはない。早稲田は難問ばかりがよく取り上げられるけれど、合否を分けるのは標準的な、当たり前のレベルの問題だ。標準的な問題を解ける解けないで本当に変わる。したがって、過去問を解くときは「どれが落としてはいけない問題か」を見ながら答え合わせしていると、傾向がよりつかみやすいだろう。

スケジュールの立て方

受験は3日連続が限界とか言われている。さすがに4日連続あたりになると疲れが出て集中できない。当日は1日まるまる使う。3日連続はあらかじめ避けるか、2日連続したら何日か空けるようなスケジュールにするといい。

そう考えると、早稲田のようにたくさん学部があり、しかも連続して日にちがスケジュールされている場合、おのずと学部の受け方も決まってくる。つまり、4日連続とかになるような複数学部の受け方は体力勝負になってしまう、ということだ。

複数学部受ける人は学部ごとの入試日スケジュールを体力に応じて組んでほしい。