古典の勉強法その4(マドンナ古文)

マドンナシリーズは古文の入門レベルとして、おすすめ参考書。苦手意識をなくすのに最適。

荻野文子の超基礎国語塾マドンナ古文―すらすら読むための文法講座 (大学受験超基礎シリーズ)荻野文子の超基礎国語塾マドンナ古文―すらすら読むための文法講座 (大学受験超基礎シリーズ)
荻野 文子

学研
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こんな人におすすめ

◎偏差値40〜50
◎古文が苦手。基礎知識を習得したい
◎マドンナシリーズが自分に合う

注意:あくまで文法を理解するための参考書

この参考書は「古典文法の基礎」を頭に入れるために使っていく。だから古文の読解についてフォーカスした参考書ではない。しかし、古文の読解自体が、古典文法を理解することで読めるようになるもの。ということは、この本そのものが読解の対策用になるということだ。ただし、基礎レベルに過ぎないので、この本のあとは、読解対策用参考書に移るべきだ。

使い方

1.まずは通読

解説が分かりやすいので、小説を読むように読んでいけばいい。「未然・連用・終止・連体・已然・命令」の覚え方なども載っている。この辺をまだ覚えていない人は、読みながら覚えてみよう。声に出して覚えるとやりやすい。

2.理解していない箇所をチェック

いままで理解できていなかった部分にチェックを入れる。その部分を集中的に何度も読んだり、ノートにまとめたりする。チェック箇所が多すぎる、というのであれば、段階的に前から少しずつ読みこなしていく。文法や読解を問題で解いていくトレーニングは別の参考書をこのあと使えばいいので、最初の指南書として読み進めていく。

3.自己テストする

頭の中で、もしくは紙に自己テストしてみる。たとえば活用形などをすべて言えるか。助動詞の接続などを言えるか、など。

自分が現時点でどれだけ分かるか確認する。すべて分かる必要はない。苦手な部分は、「ステップアップノート」で克服していけばいい。この本は「テンポよく読める」ことがメリットなので、よく読み返すようにする。

4.慣れてきたら問題集で知識を深めていく

ステップアップノート」が、ちょうどマドンナ古文の内容を確認する丁度良いレベル設定。あわせて使うといい。毎日わかるところからすこしずつ進めていくだけで、苦手意識もなくなっていく。難しい、と思う部分よりも「ちょっと頑張れば出来るようになりそう」というところから埋めていけばいい。

5.ステップアップノートも進んできたら演習に着手

自分は演習のところを、ステップアップノートが助動詞まで済んだところで初めて挑戦してみた。最後の演習は、苦手意識がほとんどなくなってからでもいい。もう何周も読んで文法・読解ともにある程度自信がついてきたなら、演習をやってみる。

半分以上わかったのであれば、「中堅私大古文演習 (河合塾SERIES)」など、読解系の基礎参考書などに進んでみるといい。中堅私大古文演習は内容的には偏差値40〜60と、MARCH上位あたりまで狙えるほど幅広くカバーしている。まず、読解の数をこなしたい人にとっては使いやすく、力をつけるのに最適な参考書だ。

マドンナシリーズの良いところ

基礎を重要視していること。このブログのポリシーとして挙げている「基礎の徹底」からすれば、古文をはじめる人にまず手にとってほしい本だ。自分はマドンナ古文単語とこの本をあわせて1ヶ月以内に終えた。さくさく進められる本なので、まずはその良さを体感すべきだ。