読書は受験勉強に必要か
自分は大学に入ってから本をたくさん読むようになった。高校時代読まなかったのは、本の読み方がわからなかったのと、本を読むより携帯やゲームのほうが楽しかったから。
受験で読書をすべきなのかどうかについて検討してみる。
小説を読むよりは基礎参考書をやる
小説を読む習慣をもったほうが、現代文の読解を解くのに役立つ、といわれている。確かに沢山読んだ経験のある人のほうが活字を追うスピードがはやいので、より深く読んで解く時間を確保できる。
ただ、小説を読むこと自体は受験対策に直結しない。というより、小説を読んで活字慣れすることは「読解のための基礎力」をつけることにはなるけれども、小説を読んだからといって「設問を解けるようになる」とは限らないからだ。
受験の場合は、「設問を解くためにはどう読んだらいいか」という視点で文章を追っていくべきだ。だから、趣味で読むのとは違うのである。もちろん小説などが好きな人は読むべきだけど、入試向けに「設問の解き方」をいっしょにマスターしていかなくてはならない。
小説を読むのが苦手な人は、基礎参考書を何度も読むほうがはるかにためになるだろう。小説は小説の読み方を教えてくれるわけではないが、基礎参考書は入試に出てくる文章の読み方を教えてくれる。基礎参考書はこのブログで取り上げているから、国語がそこまで得意じゃないという人はそっちの記事を参考にしてほしい。
じゃあ読むのは全く無意味なのか
「受験のため」という目的がはっきりしていれば読むこと自体は意味があると思う。ただし優先順位が大事なので、基礎部分のトレーニングがきちんとできていなければ、そちらの時間を確保することが先決だ。
受験時代、自分は世界史の本と、勉強法の本を読んだ。
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Q&A方式で受験生の悩みみたいなものを取り上げて回答しているのも良かった。大体受験生の悩みは共通しているんだな、と思う。不安になったら読んでみるといいかもしれない。基礎を身につけるために、特に記憶法のところなどを参考にした。
もうひとつ、世界史の本。
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世界史の通史系は参考書ばかり紹介されているけど、歴史なので、こうした本を読んでみてもいいと思う。歴史の本でおすすめできるといえる本は、テーマを絞っていながら、読んでみると通史をちゃんと理解できるように説明している本だ。ちょうど「遊牧民族から見た世界史」はそのサンプルだと思う。遊牧民族の歴史をおさえつつ、通史を追うことができる。かなり読みやすい文体でもあるので、参考にどうぞ。
まとめ
◯小説が必要か?と悩むくらいなら基礎参考書を先にやろう
◯目的意識と余暇があるなら、読んでみる