現代文キーワードを対策するべきか

現代文にはキーワード(用語)というのがあって、これを知っているかどうかで読みやすさが変わってくる。対策をしたほうが読みやすくなると思うので対策してほしい。理由を書いてみる。

現代文の得点upのために

現代文の勉強の仕方だが、
1.評論がどんなテーマで議論されているかを知る
2.評論で使われている用語を知り、話題についていく
3.評論を理解し、問題を解く

この3ステップがクリアできること=現代文で得点が取れるということだ。

1.評論がどんなテーマで議論されているかを知る

評論というのは書いた人が自分の意見を論理的な文章で述べる場。だいたい、どんなテーマで評論が書かれるか傾向がきまっている。

  • 日本人論……日本人とはどんな性質を持った人たちなのか、どんなルーツを持っているのか。
  • 東洋と西洋……東洋と西洋でどんな文化の違いがあるか。どんな考え方の違いがあるのか。行動にどんな違いが出るのか。
  • 科学論……科学と技術の違いとは。科学とは何か。

などなど。すごくざっくり書いてみたが、こういうテーマ群からひとつ選んで書かれるのが評論だ。入試現代文だと、こういう傾向の文章が出やすい。

んなもん、勉強しなくても読めればいんじゃないか……とか言われそうだが、戦略的にこれらのテーマに対して理解を深めたほうが読みやすくなるのは確かだ。要は書いた人の話題についていくことが現代文の読解なのだから。そこに頻出テーマがあるなら、知っておいたほうがいい。友達や異性と会話をするテクニックと同じで、話題が共有できるほうが理解が深まるわけ。

2.評論で使われている用語を知り、話題についていく

話題についていくためにテーマ学習をするのであれば、そこで使われる用語を知っておいたほうが話題についていきやすいことになる。サッカーの話題をするためにオフサイドサイドバックといった単語の意味を知っておいたほうが会話しやすいのと同じ。ただ現代文の用語は抽象的で慣れないのが難点。だから、基本的には読解で用語の意味を知って、そこではじめて覚えるのが一番いい。

などなど。全部覚えるのではなく、最初は上のような頻出用語から理解していけばいい。「ハレ」「ケ」のような単語は文系の学部なら入学後も当たり前のように授業で出てくるから、どのみち覚えるにこしたことはないが。ともかく重要なものから学習していく。どれが重要か……これは読解でよく出てくる用語が重要なものだと考えればいい。

3.評論を理解し、問題を解く

テーマと用語がわかるようになったら、あとは話題を読み解きながら与えられた問題を解くことになる。問題が解けない理由は、問題が難しいのではなく、上のようなテーマ理解や用語理解が障害になっている場合が多い。が、そういう「なぜ読めないのか」のメカニズムにまで高校の授業で及ぶことはないから、現代文で伸び悩むというケースが生まれることになる。

どの科目でもそうだが、基礎力をみっちりつけておけば、スランプになることはない。現代文をフィーリングで乗り切ろうとする人を自分が批判したい点はそこにある。基礎からやれば簡単だから、ぜひ用語も勉強するように。