繰り返し学習を続ける方法

受験というのは、知識をただ集めるだけじゃなくて、知識習得を通して「理解の仕方」や「記憶の仕方」を覚えていくプロセスだと思っている。「受験で勉強したことが何の役に立つの?」と生徒に聞かれたときは、「受験で得たノウハウが他の場面で通用するんだよ」と答える。知識よりも思考力、考え方が大事なのだ。

繰り返し学習とは

でも、何かを理解したり記憶を定着させるにはやはり何度も繰り返すのが大事だと思っている。というか、広告の世界でも「リーチ3」といって、テレビCMなどでも最低3回は視聴者に見てもらうように設定されている。3回見れば、見た人はその広告を覚える。このように、繰り返しすることが長期記憶につながるのだ。

で、受験でも繰り返し学習が重要なのだが、どうしてもこれが苦手だという人もいる。一回でおぼえるのは得意なんだけど、繰り返しやる気にはどうしてもなれなくて・・・

という人。そういうタイプの人は失敗することが多い。一度で覚えても短期記憶だと忘れやすいからだ。覚えていたと思ったらいつの間にか忘れる。これだと受験では通用しない。

なぜ繰り返しやる気にならないか

なぜ繰り返しやる気にならないかというと、やりかたが間違っているからだ。つまり、繰り返しやりたくなくなるような勉強の仕方をしているのだ。

たとえば英単語の勉強をしているとき、1つの範囲をやるのに2時間ぶっ続けでやるとか。1つのことに時間をかけるのはいいのだけれど、人間の集中力はせいぜい80分くらいだと言われている。あまり一度に時間をかけすぎると疲れてしまい、次にまたやるのが面倒になる。こうなると三日坊主になって続かないのだ。

60分×1回よりも、20分×3回

ということは、繰り返し学習をするためには、ストレスにならない勉強法が大事なのだ。暗記項目などは特にそう。一度に時間をかけすぎず、負担にならない程度に切り上げて、その分何度もやるようにする。

60分×1回よりも、20分×3回。
このほうがはかどるし、一日に色んな勉強ができるし、長期記憶としての定着率も高い。

繰り返すことで自然におぼえよう、というスタンスでやれば心理的に負担にもならず、続けやすいのだ。

ということで繰り返し学習を続けたいと思ったら、「ストレスフリー」を意識してみましょう。