字の綺麗さよりも見やすさを意識する

仮に一日6時間勉強をするとしたら、だいたい2〜3000字くらい書くことになる。もちろん人によって教科によってあるいは勉強内容によって変動するだろうけど、これほど多くの字を書く期間は今後の人生でそうそうない。受験は時間との勝負なので、字の書き方も当然差をつけるテクニックのひとつになってくる。

ノートをまとめたりするときは、小綺麗にまとめる必要はない。綺麗にまとめようとすると、その代償として時間がかかる。時間をかけてノートをまとめるのはいいけど、まとめたノートを見直し用に使うのであれば、見直しをすることが第一目的であるはず。だから、見直しするのに不便しない程度に見やすければいい。

ノートは手早く書くことを意識して、見直しの効率を上げたかったら「見やすさ」を追求する。見やすさをつくるテクニックをいくつか紹介すると、

1.色数を押さえる
黒赤の2色が基本。あと一色加えるなら青。黒6:3:1くらいが一番見やすい。

2.体言止めにする
「◯◯が重要となってくる」という板書は、「◯◯が重要」という風に止める。どうせ◯◯の部分だけを覚えればいいのだから、無駄な後半部分はコンパクトにして、負担を下げる

3.すでに覚えた部分は字を小さくする
これまでに覚えた内容だけど何度も書いてる、という部分は小さめに。新しく覚える部分を大きく強調することで、どれを新たに覚えるか明確にする

4.日付を書く
日付を書くと、復習の期間を計算できる。自分は日付を毎回書いていた。

5.日にちが変わったらノートのページを改める
ノートが途中まで空いていても、日にちが変わったら次のページの頭から使う。ぱらぱら見直すときに日付で検索できるので、見直ししやすい

など。まとめノートじゃなくてメモ書きノートだったらもっと雑だったけど、1、2あたりはそれでも心がけるようにした。

字を綺麗に書く労力よりも、自分が読める程度の綺麗さでおさえてそのぶん情報整理をしやすくまとめたほうがいい。なお、罫線つきのノートがしっくりこなかったら、無地のノートもおすすめ。無地ノートは罫線がないので、一行空けて書いたりするときに自分の感覚であけることが出来る。

記述や論述を書くときは?

模試、添削、受験本番は「他の人が見て読みやすい」字にすること。履歴書じゃないので汚さが合否に影響するわけじゃないけれど、雑なだけ字を誤認されやすくなり、それだけ×をもらう可能性も上がる。自分が正しい答えを書いていても、大量の答案を採点する模試や本番においてはそういった理由で×にされてしまうことも実際にはなきにしもあらず。人が見て見やすい字を書こう。