小論文で気をつけること:1

小論文についてあまり書いていなかったので少しずつ記事にしていきたい。

小論文を書くときにどんなことに気をつければいいかというと、原則は「制限時間内に内容をまとめあげる」こと。もっと単純化すると、推敲するスキルを試されているのが小論文だ。論理的な文章の書き方や課題文の読み方はその過程のうちでしかない。

推敲というのは創作物の内容を何度も練り直して、よりよいものに再編集することをいう。中国の故事によるものだから、学校で習ったことがあるかもしれない。

ものを作るときは大抵、一度で素晴らしいものになることはない。小論文も同じで、何度も練習してテクニックを身につけて、本番でもやっぱり何度か書き直しを求められる。

何度も修正するのが前提であるならば、直すことを前提にした書きかたをすると書きやすくなるはず。その方法として、自分は半分あたりまで書き進んだら、一度見直す、というのを実践していた。

半分というのは、たとえば800字で自分の考えを述べる設問だったら、400字くらい。原稿用紙でいえばちょうど一枚分だ。

なぜ半分かというと、理由は2つある。

まずひとつめ、半分くらい書いてみないと全体の構成が見えてこないからだ。よく、書き始めに悩むタイプの人がいるけど、始めで時間をかけていたらいつまでも完成しない。それと、始めの部分は書き終えてから修正しやすい。それと、小説の投稿ではないから、冒頭のクオリティが特に重視されるわけでもない。

だから、書き始めに悩んでなかなか上達しないくらいだったら、まず半分を目指して思いついたことをぱぱっと書いてみる。書いてしまえばある程度視野ができるから、軌道修正しやすくなる。

もうひとつ半分までと言った理由に、それ以上進んでしまうと、今度は直すのが難しくなるから。最後まで書いてしまうと、一種の満足感をどうしても感じてしまうし、いちいち消すのが大変だ。パソコンなら一瞬で消せるけれど、小論文のテストは手書きだからそうはいかない。

あくまで推敲、再編集することを踏まえて、半分にとどめておく。半分まで書いたところで、全体の構成を見たり、足りない部分がないか考えたりするのだ。

この2つの理由があって、小論文はまず半分まで書き続けろ、というのがアドバイス

もちろん、課題文を読めてないと書き始められないだろうし、文章のまとめかたも理解を深める必要があるが、これも少しずつ自分なりのコツをこれから紹介していくことにする。