小論文で気をつけること:2

「小論文で気をつけること1:」でまず半分まで書いてみることをアドバイスした。だが、まず何を書けばいいのかがわからない場合もあるだろうから、それについても書いてみたい。

課題文の読み方

小論文で課題として出される文章は現代文よりも分量が多い。ページにして2〜3倍くらいだろうか。とにかくたくさんの文章を読んで、作文にまとめなくてはならない。

一応前提となっていることは、課題文は時間をかけて一字一句精読するものではないということ。現代文の論理構成を追う読み方をする必要はなく、たくさんのボリュームの文章をスピーディに読んでいくことが求められている。

あくまで作文をするための文章でしかないので、流し読みするように読めばいいだろう。慶応の小論文に出される課題文でも、新聞や雑誌を読むようなスピードで読んでしまう。

読むとき注意すべきことはひとつで、全体のメッセージだけを読み取るということ。たくさんのボリュームでも、何が言いたいことなのかだけに着目して、そのうえで自分の意見を書けばいい。

流し読みして、だいたいこの段落ではこのことを言っているな、この段落は前の段落の詳しい説明だな、というような読みかたでいい。もし、読んでいて全体のメッセージに近いとおもわれる文章を見つけたら、丸で囲っておくなど印をつけておく。印をつけた部分は、たとえば要約問題の素材として援用することができる。

いずれにせよ、課題文はスピーディに読むことが最優先事項だから、どうやったらスピーディに読めるかを考えながら小論文対策を進めればいい。

自分的には「小論文に出るテーマの理解を深める」こと、「論理的な文章に慣れておく」こと、この2つでスピーディに読めるようになった。テーマ理解は小論文対策を進めるだけ。論理的な文章に慣れるのは、新聞の社説欄を学校の図書館でまとめて読みまくったとか、それくらいだ。