センター現代文1(基礎知識)

センター現代文は、国立志望なら十分に準備していくべきだけど、私大文系ならばそこまで時間をかけて準備しなくてもいい。ただ、一応基礎知識などは知っておくと後で焦らずに済むと思うので、まとめておく。

配点は毎年100点

センター国語は200点満点で、英語筆記の200点と同じ。200点のうち古文が50点、漢文が50点。残りの100点を評論文と小説とで50点ずつ。毎年必ず小説が出題されるのがかなりユニークな点。

評論文は私大文系なら普段勉強している文章とほとんど変わらない。内容のレベル的には明治あたりが一番近いかな、と思う。私大対策をやっているなら特別な読み方は不要だが、選択肢がかなり難しいので、センターに力をいれる人は選択肢の選び方を直前に覚えるのがいいと思う。

普段の勉強の仕方は、選択肢を選ぶときにかならず「根拠」を示すこと。5択のうちAを選んだら、なぜAを選んだか、あるいはB〜Eをなぜ消したのかを考える。なんとなくじゃ駄目。フィーリングで解くのではなく、根拠を本文から探し出すのが現代文の学習だから。

センターは選択肢問題のみ

センター試験は選択肢のみなので、記述式の解答はない。しかも満点続出を防ぐために、ひとつひとつの選択肢の分量が長い。80分のなかで評論、小説、古文、漢文の4つの文章を読んで設問を解くのだから、かなりスピーディに読まないといけない。

自分は、評論20分、小説25分、古文15分、漢文10分で終えるように目標設定していた。これで合計70分なので、見直しに10分使える。といっても読んでいるとすぐに70分以上経ってしまっていたので、実際見直しは5分くらいしか取れなかったけれど。

古文と漢文を短い時間で読むようにトレーニングしていけば、おのずと現代文に割ける時間が増える。どのみち得点に差がつきやすいのは評論と小説なので、古文と漢文を短い時間で解くようにすればいいと思う。古文漢文を先に解くのもありだと思う。

二択まで絞ったあとが大事

選択肢は大体5択だけど、2択まで絞ったあとに迷うということが多い。2択まではわりとすぐに絞れるので、そこから先が勝負の分かれ目だ。

自分のやりかたは、まず2択まで絞ったあと、最後の2つの選択肢を限界まで細かく読み込むという方法。選択肢の文章を細かく単語単位で切っていって、単語ごとに間違った記述がないか本文と照らし合わせた。

もちろんすぐに解ける問題はそこまでやらないけれど、2択に絞ったあとの本文照合が現代文の実力をつける一番のトレーニングになるので、2択以後こそ解答の根拠をしっかり探すようにしてみるといい。