英単語ターゲット1900について

このブログでも以前にいくつかの英単語帳に関する記事を書いてきた。
しかし、最近学校の指定教材で英単語ターゲット1900を買わされることが多く、学校でやらされている生徒をよく見かけるので、英単語ターゲット1900の使い方、目標を書いていくことにする。

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

見覚えもある人、現在まさに使っている、という人も多いと思う。中には、毎日、毎週このターゲット1900の試験がある人もいることだろう。
単語を覚える方法はいくつかある。
もちろん、このブログでも以前に単語の覚え方の記事を執筆しているので、こちらのページも是非参考にしていただきたい。

参考記事:英単語のアウトライン(方法論)

やり方はおおよそこれでいいのだけど、少しターゲットの使い方、というものに的を絞ってみようと思う。

ターゲットの特徴

・とにかく「暗記」重視

・「頻出単語順」に配列されている

・「第一義」の暗記に特化

赤シートはついていて、一応は暗記させる気はあるのだけれど、いかにも「単語帳」だし、入学して早々これをもらって気が滅入るのも無理は無い。
ただ単調に一つの単語に対して一つの意味を暗記させる、というやり方がある意味単純でわかりやすい。
なので、受験本番までこれ一冊、ということではなく、他の単語帳にスムーズにつなげるための入門としての一冊にするのがおおむね正しい使い方のように思える。

目標は一つの単語に対して、第一義を覚えること

上記の通り、ほとんどの単語に対してターゲットは一つの意味しか載っていない。辞書で調べると、他にも様々な使い方、意味がある単語であっても、全ては載っていない。
この情報量の少なさがターゲットの欠点であり、また同時に長所でもある。
なので、この単語帳では、一つの単語に対して一つの意味さえ覚えればそれでいい
他の単語帳を見ると、同じ単語で形容詞的な意味、名詞的な意味、それぞれの用法なども載っているものがある。
しかし、初見の単語でそれを全て覚えるのは大変だし、覚えるということを意識しないといくら言っても、英語の勉強が全く進んでいない状態でそれを見るとめげてしまう。
もちろん、理想を言えばそれをすべて覚えて、使い分けができるようにしなくてはならない。
それは次のちゃんとした(と言ってはターゲットに失礼だが)単語帳でやればよい。

同じ単語で、同じような意味で別の品詞として使われているときは、文法さえできていれば動詞として覚えていても、「これは名詞だな」と案外推測できてしまう。
他動詞か、自動詞かということも、日本語の意味を考えて、「を」をつけなければ意味が成り立たないような単語はたいていそのあとに目的語が入っている。
それもこれも、単語の第一義を知っている、ということがまず必要となる。
ひとつの単語について多くのことを知るよりも、まずは多くの単語のおおよその意味を覚えることが先決で、ターゲットはそれをコンセプトに作られているように思う。


最初は単語の読み方を確認

意味を見るのももちろん最初にやるべきことなのだが、それより何より、まずは読み方を知るべき。
頭の中で単語を唱えたり、もしくは実際にぶつぶつ唱えたりするときに、読み方がわからなくては唱えようがない。
発音記号の読み方を知らない、というのは英語の勉強する上で致命的なので、是非とも調べよう。
とりあえずそこそこ正確な読み方を知っていないと、同じ単語がリスニングで出てきた場合で聞き取れない上に、質問したり、音読するときに恥ずかしい思いをすることになる。
恥をかかないためにも、単語のつづりの下にある発音記号はチェックして、そのとおりに頭の中で唱えること。

見た瞬間に第一義を即答できるようにするのは、800〜1000語

ターゲット1900と名はついているが、後半の300くらいは特に見たこともない単語があったりするので、あまり即答できるようになる意味がない気がする。
今でも覚えているのが、1800台に「crucifixion(はりつけ)」とか載っていて、以後の受験勉強ではこの単語を一度も見なかった。
最近の改訂でよくなったとは聞くが、800〜1000語を徹底的に覚えてしまえばセンターの長文で迷うことはほとんどなくなるだろう。
この手の機械的な暗記も、あまりやっていると苦痛になるだろうし、この程度の量で構わない。


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