スモールステップ学習のススメ

自分が教えるときにも、よく言っていることなんだけど、途中でだれないための勉強法。
(このブログのコラム記事は大体そうなんだけど)
これを読んでいる人に問いたい。

一度に大量の問題を解こうとしたり、一度に大量のものを覚えようとしていないだろうか。

自分の能力に合わない量の事柄を一気に詰め込んでいないだろうか。

ずっと分からない問題を悩んでいないだろうか。

特に、受験勉強をし始めだったり、まだ基本を習得する段階の人にこういう傾向がありがち。
もう過去問やるとか、上級の演習書に手を出す段階の人なら、本番を意識してある程度まとまった量の問題を解く必要がある。
だが、知識や解法のインプットをしている段階で、こういう学習法を続けると、分からない、覚えられないイライラが募って集中力とやる気を削いでしまうおそれがある。
さらに、一つの基本事項がわかっていないと、次の問題でも同じことが理由で芋づる式に間違えて、結局自分がどこが分かっていないのかあやふやになるということもよくある。

基本は、一つの問題が終わったら丸付け

一つの問題が終わる→確認

これがスモールステップ学習の鉄則。
つまり、ちょびっとずつ進んで、それを確実にモノにするという勉強法。
いきなり大きく踏み出し過ぎても、それは勇み足に終わり、自滅する。
チャート式や、1対1の演習なら、1問終わったら丸付けをする。
答えだけでなく、考え方、解答課程に穴がないかも確認する。
英文解釈なら、最低1つのパラグラフで確認。
心配なら、1つのセンテンスで確認してもいいくらい。
基礎レベルの学習では、こういう地道なやり方が絶対にあとで自分のためになる。
面倒臭がらずに、そして真摯に、スモールステップ学習で確実に進もう。

自分のレベルを見極める

スモールステップ学習のもう一つの意味は、自分のレベルに合った参考書を選ぶ。

絶対に、背伸びをして基礎を疎かにすることがないように

これも受験勉強で挫折するよくあるパターンだ。
一度くらいこういう失敗はやった方が人生経験としてはいいんだけど。
(結局、大学入ってからも専門書で同じようなことをやるし)
しかし、受験生は時間との戦いであり、効率も大事に考えなければいけない。
そして、たとえ応用問題の演習ができたとしても、基礎に穴があると本番でそこで足元を取られてしまう。
本番の試験というのは、そういうところを確実に狙ってくるので、やはり基礎ができていないのなら、基礎から始めるように。