苦手科目・苦手単元の潰し方

苦手科目や、苦手な単元というのは、勉強をしていく上でどうしても出てきてしまう。
しかし、苦手なものを苦手にしたまま、できないものをできないままにしておいては、通常の場合入試には受からない。
知り合いに、英語と化学が苦手で3割程度しか取れなかったのに、数学と物理ほぼ満点で京大通った人もいるけど。
その人は本当に数学が得意で、センター試験の数学2Bを20分で解いて満点を取り、センター明けにやることがなくなって東大46カ年と京大47カ年を全て解いて京大に挑んでいた。
(普通の人は、そこで数学をやらずに苦手科目の化学と英語を何とかカバーしようとするもの)

これくらい苦手科目が霞むほどの得意科目で絶対にカバーできる自身があるのなら、苦手を苦手のままにしても構わないと思うけど、普通の人はそこそこの得意科目しか持ち合わせていない。
苦手科目は、どうしても出てきてしまうし、基礎で足が止まったら入試レベルの問題はいつまでも解けるようにはならない。
そこで、どうやって苦手科目を苦手から脱するかについて、考えてみる。

苦手意識ができたら、早めに対処する

癌と同じように、苦手科目、単元というものは早期発見、及び早期治療が大切。
苦手科目となる前に、「あれ?ここがよく分からない」となった時点で、何らかの対処をすべき。
時間が経ち、そのままにすればするほど、自分の中での「ニガテ」という意識が強くなって、余計にできなくなる。
つまり、苦手科目のでき方とは、以下のようなしくみになっていると思う。(苦手スパイラルとでも呼べばいいのか)

分からない→できない→やろうとしなくなる→ニガテ→もっと分からない……(以下ループ)

苦手になる原因は様々だ。物理や数学の場合は大抵、概念が頭の中でイメージできないというのが多い。
英語は、十分に単語を覚えていなかったり、文法の法則がうまく頭の中に入らなかったりする人が苦手意識を持つ人が多い。
(ターゲットの最初の800ワードくらい覚えてしまえば少なくとも英語が苦手でどうしようもない、というのは脱せる)
国語は、自分で意識して文章を論理的に読む訓練をしたことがないか、不足しているケースが多い。
どれも、基礎レベルなら簡単に対処できる事案だから、苦手スパイラルの奥深くに陥る前にさっさと対処してしまおう。

苦手意識を持ち始めたら

  • 入門用の参考書を読む
  • 前向きに取り組む

まずは前者から。
苦手でどうしようもないのに、何故か難しい参考書を買う人がいる。わからないものを余計に分からなくしてどうするのか。
有名な入門書はこのブログや某巨大掲示板で挙げられているので、そういう参考書からためそう。
もしくは、予備校で授業を取るというのも有効な手段。
無駄に高級な本を読もうと思っても、苦手意識を余計に強くするだけ。

次に後者。
苦手、という意識は実は結構気持ちの問題になる。というのも、「どうせ自分は数学なんてできないし」とか、「自分に英語なんて理解できない。だって日本人だし」などという後ろ向きな発言が、苦手意識を持つと増えるようになる。
こういう気持ちでその科目に取り組むと、分かるものまで、分からなくなる。そして、集中力も続かない。
自分を騙すくらいの気持ちで、決して暗い気持ちにならず、先述したような対処をして、「これなら自分はできる」と思うことから始めること。
そうすれば、行動は後からついてくるもの。

参考記事
数学が苦手でどうしようもない人への処方箋