世界史の勉強法(理論編)
大学受験における歴史の勉強法のアウトラインを書いていく。自分は世界史受験だったので多少偏って書いていくが、なるべく地歴受験者に参考になるように書いていく。
全体像をつかむ
いちばん最初に何をしたらいいか分からない、という人もいるだろう。歴史は特に範囲が広いから、やる前からナーバスになりがちだ。
歴史というのは、一本の線だ。世界史などは世界各地で同時多発的に事件が起きているように思えるが、それぞれ元をたどっていくと必ず一つの事件から派生していることがわかってくる。
つまり、その線のつながりを順繰りにたどっていくのが歴史の勉強法だ。したがって、まず最初に基本になるのが「全体像をざっくりつかむ」ということだ。
全体像をつかむとは?
いきなり細かい知識は要らない。最初は教科書に載っている赤字のキーワードを覚えるようにして、流れを確認していく。木のイラストを書くときに、木の幹をまず最初に書くようなものだ。幹がきちんと書ければ、枝葉はかなり書きやすくなる。
全体像をつかむというのは流れを押さえること。おすすめの参考書としては、以下がいいだろう。
ステップ1:全体像をつかむ参考書
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参考:ナビゲーター世界史の使い方
同じ入門編参考書として「NEW青木世界史B講義の実況中継」もあるのだが、正直ナビゲーター世界史のほうが内容が正確でわかりやすかった。実況中継の参考書は読みやすさはあるのだが、次の参考書につながる良さはあまり無かった。
全体像をつかんだらタテヨコの歴史を学ぶ
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各国(地域)史ごとに捉える「タテの流れ」、世界史全体を時代(世紀)ごとに捉える「ヨコの流れ」という風に分かれていて、両方学習することでかなり効果があがるはずだ。
使い方としては、「タテから見る世界史」を先にやる。これはナビゲーター世界史が終わった後に取り組むのが良いと思う。タテのほうがある程度わかってきたら、今度は「ヨコから見る世界史」へと進む。
この方法で読んでいくほうが、「あ、こんなヨコのつながりがあったのか」という気づきをしやすい。通史を見る→同時代史を見る、という流れで世界史を攻略していくといい。
通史まで頭に入ったら一問一答式を
世界史の勉強法において、一問一答式の参考書を紹介した。全体像の流れがつかめてきたのであれば、徐々に一問一答式で知識をきめ細かく覚えていくべきだ。
最初に全体像をつかんで、重要な出来事を覚えていれば、その周辺の細かい知識も頭に入りやすくなると思う。要するに、大きいところから攻めて、小さいところへと徐々に進めていくという流れだ。
一問一答式はテンポよく何周も学習しやすいので、とにかく通史学習後には参考書でチャレンジしてみてほしい。
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