古文単語の覚え方

マドンナ古文単語を最初に使っていたので、この本を読み解きながら覚える方法を紹介したい。

マドンナ古文単語230―荻野文子の超基礎国語塾 (大学受験超基礎シリーズ)マドンナ古文単語230―荻野文子の超基礎国語塾 (大学受験超基礎シリーズ)
荻野 文子

学研
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こんな人におすすめ

・古文に苦手意識があり少しでも克服したい
・古文単語の覚え方を知りたい
・センターで古文がある理系受験生

使い方、勉強法

1.まずは順番にゆっくり読んでいく
読み物として読み進められるので、機械的な暗記に抵抗がある人も安心して読み進めればいい。とても丁寧な解説なので、読み進めるほど、古文への抵抗が薄れていくはずである。

センター直前期で時間が限られている人は、やや飛ばし気味に読む。そのかわり、単語それぞれの「原義」(由来)の部分を必ず押さえるようにする。この本の一番良いところは原義をわかりやすく教えてくれることだ。原義がわかれば、読解でその単語が出てきたときに原義をもとにニュアンスをイメージしやすい。

読解をスムーズに読めるようにするために、「原義」を理解しながら読むこと。

2.何度も繰り返し読みまくる(英単語記憶と同じ)次に、ひと通り読んだら覚えていくために、何度も読み返す。単語ごとにまず一つ意味を覚えていけばいい。

何度も読み返すというのは、一日何回も見たり、毎日同じ範囲を何度も繰り返すということ。短い期間で集中して読みまくることで、自然に頭に残るような勉強法だ。これは、英単語の勉強法などでも紹介しているように、たくさん覚える必要のあるときには有効である。一日一回よりは一日数回やった方が効果がでやすい。電車での移動中や休み時間を積極的に使う。

3.似たつづりの単語を区別する
覚えてきたと思ったら、つづりの似ている単語を区別できているかチェック。

たとえば、
うしろめたし
うしろやすし
の二つはスペルが似ているので、ハッと忘れてしまった瞬間に迷いそうになる。大学受験の古文はこのへんをうまく引っ掛け問題として突いてくる。だからこそ、つづりの似ている単語をここで集中的に区別しておいたほうが、圧倒的に有利になる。もちろん、どの単語もきちんと意味が分かるようであれば、さっと次のステップへ。

4.読解を解いて、必要があればまた見る古文単語を覚えるには、読解のなかでその単語を実際にみることが大事。英語の英単語同様、その単語がどのように使われているのか「感覚」で知ることによって、知識として定着していく。

古文を苦手と感じている段階では読解も全然解けないと思う。なので単語の意味がその場で出てこなくても大丈夫。出てきた単語がマドンナに掲載されている単語だったら、読解のあとにマドンナを開いてそのページを再度読み返すようにするといい。

230語すべて覚えるべきか? →別に途中まででもOK

230語あるので、この参考書だけでもセンターまでなら十分戦える。東大京大志望の人なら、この本だけでいい。私大で古文の難しい大学を志望するなら、他の参考書をマドンナの後にやるのがいい。自分はマドンナを230語通読して、130語あたりまで覚えたあとはZ会の古文単語を買って覚えた。ゴロゴは多すぎたので敬遠してしまった。でも早稲田はZ会+マドンナで楽勝だったから、収録語彙が多ければ良いというものでもない。ゴロゴは語呂合わせがいいが、マドンナのもつ「原義を理解する」というスタンスに反している。マドンナでせっかくある程度コツをつかんだのだから、2冊目はスタンダードに学べる参考書を選んだほうがいい。

230語すべてを覚えるべきかというと、そうとは限らない。併用する予定があればどこかで区切ってそちらに移っていいし、理系センターなら100語くらいまでとりあえず覚えてみてセンターの問題を実際に読んでみるといい。語彙が足らなければ残りの部分に手を出すか、自分のようにZ会参考書に移ったりすればいい。

巻末付録の暗記カードは活用するか? →とにかく短期で覚えたい人は使う

暗記カードが完成された状態で付属している。本の内容だけでも十分覚えやすい構成になっているが、理系のセンター対策など短期集中で覚えたいときは活用すべきだろう。

使い方としては、順番に見る、シャッフルして使う。意味がすぐに浮かばないものだけリストアップして、それだけ見ていく。なかなか覚えられないカード(単語)には裏に詳しく原義や覚え方などを書き込みするといいと思う。カード式は自分で書き込みしたほうが記憶しやすくなるので、そういう風に活用しないともったいない。

短期で覚えたい人は目標設定を

センター古文ならまず130語までを目標にして、2週間ですべて覚えるくらいを目標にすればいい。10日でも構わない。いずれにしても英単語より覚える量がはるかに少ないので、それくらいで出来るはず。単語を一気に覚えてしまったら、すぐに読解に慣れるべきだ。古文は単語の意味を問うだけの問題はほとんど出ない。センターでは全くでない。したがって、読解を読むという目的のために単語を習得していくと考えると、やりやすいはず。

覚え方まとめ

◎まずは通読して、単語の原義を理解する
◎何度も読み返し、頭に定着させていく
◎つづりが似た単語は区別できるように
◎読解のなかでニュアンスをつかんでいく
◎短期間で一気に進めよう

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