受験で受かるノートの作り方その3(古文)

古典など、読解の解釈があるもの。これは、全訳というより品詞分解が大事なので、品詞分解をやるためにノートを取るようにしてほしい。

品詞分解とは

品詞分解とは、原文に書かれた文章を「動詞」や「名詞」など、品詞に分けていくこと。品詞に分けることで、助動詞の意味を見極めたり、そこに書かれていない主語が誰なのかといった情報を特定することができる。古文学習の初歩の初歩で、これをやらないでいきなり原文を読めるようになった人を知らない。

品詞分解の意義とやり方のコツ

品詞分解は文章を精密に見ていくことで、徐々に古文を読む力をつけるためのものだ。やり方としては、ノートの取り方が問題になる。予備校の授業を受けている人はその方法を踏襲すればいいと思う。たとえばノートを縦書きで使い、原文を3行おきに書いていって、原文の横にそれぞれの単語の意味や品詞、解釈などをつけていく。

独学でもこの方法をやるといいと思う。教材は「中堅私大古文演習」あたりでいいと思う。解説の豊富な参考書の読解問題を使って、自分でノートを作っていく。個人的に、日本語訳をノートにつけなくてもいいと思う。品詞分解がノート取りのメインだからだ。日本語訳は読んで理解すればいい。書くのに時間がかかる。

品詞分解のコツは、得意な品詞を作ることだ。

文法に集中してやることをおすすめしたい。文法、単語、主語の判定、意味……メモすべき項目はたくさんあるのだが、そのどれかに絞って一つずつ集中的にマスターしていったほうが、効率をあげられる。古文は単語と文法で8割と言われる科目だから、読解をやるときに文法がおろそかだったら、文法を先にやってしまうほうがいい。

たとえば動詞を完璧にしておけば動詞を見たときにすぐ分解できる。助動詞と区別がつかないところがあったら、今度は助動詞を勉強して、また助動詞の判定をすればいい。動詞や助動詞が完璧だけど主語が分からない……となったら、助詞や敬語を勉強してまた戻ってくる。

順序立てて得意なものからマスターしていくと、品詞分解も進みやすいと思う。

もし古典文法をある程度マスターしたうえで読解ノートを作りたいなら、文法をメモする分量を少なくして、代わりに主語の判定や意味など解釈面に力を入れる。要するに「選択と集中」だ。

綺麗なノートは要らない

美しいノートの取り方よりも、理解に役立つかどうかが大事だ。綺麗でも役に立たないノートでは意味がないから、「自分が見直ししたときに見やすい」ことを意識する。

カラフルにペンを使うと見にくいから黒と赤、青の3色くらいでいいと思う。