現古漢融合問題の対策法

早稲田の複数学部で採用されている現古漢。パッと見かなり特殊だが、特別な対策は要らない。解き方もかねて勉強の仕方について書いてみる。

現古漢融合問題はどんな問題なのか

現代文、古文、漢文をひとつの読解のなかで混ぜたもの。というより、漢文や古文を取り上げて現代文で解説したものとか、漢文を古文で批評している文とか、そんな感じのもの。要するに本のレビューみたいな文章を読んで問題に答えるような感じ(もちろん、高度な内容のレビューだが)。

3タイプあって、

1.現古融合→古文を現代文が解説している文
2.古漢融合→漢文を古文が解説している文
3.現古漢融合→漢文や古文を現代文が解説している

これのどれかが出る。

困ったことに、ある程度傾向はあるものの、どの学部でどのタイプが出るかは決まってないのだ。したがって、漢文も勉強しておくべき。漢文のない現古融合形式だったらラッキーみたいなもの。ただし漢文ありに比べて平均点が上がるからハイレベルな争いになりやすいけど。

文章の特徴としては、引用箇所と本文とにわかれた形式の文章であるということ。引用箇所について本文で訳を入れたり解釈を入れたりしているのが普通で、たとえ引用箇所の古文や漢文が読解することができなくても、本文のほうをヒントにして解くことができる。というか、引用に対応する本文をヒントにしながら解くのが正攻法かもしれない。要領の良さを試している側面があると思う。

具体的な対策の仕方

ステップは2つだ。一つめは、現代文、古文、漢文それぞれをまず安定して得点できるようにすること。融合問題の対策をしたいなら、どれか一つが覚束ない状態で解くよりも、それぞれ基礎力がついてからのほうが解けると思う。

2つめのステップは、実際の現古漢融合問題を解くこと。これに特化した参考書があればいいが、早稲田で2003年あたりから出題されているから、青本を使えばいい。(赤本より青本のほうが解説が正確です)

どれくらいの知識が必要なのか

◯古文
→頻出の設問形式は文法と単語だ。文法は助詞あたりまで完璧にする程度。単語ならセンターレベルが読める程度の150〜200語。他の記事で書いているように、古文は文法と単語で8割が決まるというのは、融合問題でも同じだ。不安にならず、基礎レベルの参考書を終えるといい。

◯漢文
→再読文字や基本句形はすべて暗記していて、漢詩の読解にある程度触れていること。これも基礎レベルの読解参考書一冊で十分。句形がとにかく区別がつくまで混乱してしまうポイントなので、句形の暗記が絶対条件であるのは間違いない。

まとめ

融合問題といっても結局は読解力を試しているだけ。とりあえず特別な対策は必要ないので安心してほしい。現、古、漢それぞれ基礎に穴があれば埋めること。基礎が固まったら青本などで過去問対策をやって慣れていきましょう。