入試現代文へのアクセスの使い方まとめ

入試現代文へのアクセス-五訂版- (河合塾SERIES)入試現代文へのアクセス-五訂版- (河合塾SERIES)
荒川 久志,立川 芳雄,野島 直子,晴山 亨,石川 匠

河合出版
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別記事でも紹介しているが使い方のみ、まとめておこう。

進め方

1.本文を読んで、問題を解く

本文を読んで問題を解いてみる。本文と問題はどちらを先に目を通してもいいけれど、「◯字で抜き出せ」系の問題は先に問題を見ておいたほうが見つけやすい。手堅いのは問題を先にさらっと見る方なので、そのトレーニングをしたい人は問題に目を通してから本文を読むべし。

2.解答合わせをする

解答を見て正答をチェック。間違った問題のほうが重要だ。なぜ間違ったのか、納得がいくまで解説を読む。自分の解き方のプロセスと、正しい答えの出し方を比較して、どういう解き方をすれば正しい答えが出せるのかを習得するのを目標にする。解き方のプロセスをひたすら身につけよう。解説は論理的に書かれているし、とても丁寧なのでよく読むこと。線を引きながら読むといい。自分がどの解説が参考になったのかもわかるからだ。

3.日を置いて復習

復習の際は、自分が「正しい解答プロセス」をマスターできているかを確かめることを目標に。ただ解くだけでは意味がない。マスターできていなければ再度解説とにらめっこ。何回解いてもわからないところは、分かる人に指導を仰ぎつつ、自分の解ける範囲をどんどん広げていく。

ちなみに本書の最初にある「使い方」のページには、「現代文キーワードを特によく読んで内容を頭に入れておくこと」と書いてある。解くたびに目を通して慣れておくといいと思う。ただし理解しにくい単語もあるだろうし、無理に理解までする必要はない。まずはキーワードを見慣れること。

ペース、進行時期

夏の終わりまでにこれくらいのレベルを完璧にするのがいいだろう。夏までに最低3周はやるべきだ。

レベル的に、この本をきっちり仕上げておくとセンターへの足がかりをつかめる程度。センターはセンターで分量も多くクセがあるので個別の対策が必要だが、そのための基礎力はアクセスで十分稼げる。なので、夏までにこの本で現代文の基礎を身につけるつもりでやってみてほしい。

だいたい、6月や7月に手にとった場合、夏は時間があるだろうから、2日に1回触れるようにするペースで使おう。参考書としての量はちょうどいいくらい。この本が難しいと思ったら、田村のやさしく語る現代文で基礎の基礎を身につけること。

※夏以降に手に取る人は?
現代文はすぐに実力がつくタイプの教科ではないが、着実に成績をつけるには繰り返し良い参考書を仕上げること。この本だけでも、基礎完成まではもっていけるから、あれこれ手をだすより一冊完璧に仕上げるように。

夏以降に手に取った人は1ヶ月で3周を目安に。苦しいけど、毎日やることで解き方が常に改善していくと思う。