英文解釈の技術100・使い方とシリーズの違い

「英文解釈の技術」は3部作らしく、レベル別に違いがあるようです。どれを選べばいいのか。

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どれを選ぶか

◯英文読解の苦手意識をなくす→入門70
◎MARCHレベルまで仕上げたい→基礎100
早慶上智を目指す→100

特に高1くらいの読解で苦手を感じていなければ基礎100を使えばいい。んで、早慶上智レベルを目指すわけでなければ基礎100をしっかり仕上げるといい。3冊は重複が多いのですべてやる必要がなく、1冊を何度も繰り返しやるほうが効率的だ。

難問の和訳問題がある大学を受ける場合

和訳練習用として一番難しい★を使うといいだろう。そもそもこのシリーズは「英文解釈系の参考書」として「ビジュアル英文解釈」と同じカテゴリに属する。ビジュアル英文解釈も繰り返し使える名著なのだが、読み物寄りというか、一気に進めるにはすこし冗長か。

それ以上に、「英文解釈の技術100」のほうがオススメできる点は、英文の訳をブロックごとに解説してくれているところだ。これで、より緻密な和訳の学習をすることができるようになっている。したがって、和訳が毎年大問として出題されている大学の対策用として選ぶならまずこちらのほうが良いだろう。

別の記事でも英文読解のベスト本として薦めているので、そちらも参考にしてほしい。

使い方

長期的に使うのであれば、一週間に10文ずつ、というように目標を立てていくといい。短期間なら、100を2週間、というように短い目標を立てて一気に進めていく。

1.まず各項目ごとに例文を読んで、和訳してみる。コピーしてSやVなど書き込みしながらのほうがいい。答え合わせ時により高い精度で解説を読みこなせる。コピーするのが手間なら、頭の中で「ここからここまでがSで……」というようにブロック分けしていく。

2.次に答え合わせ。各単語がどういう訳になっているかなどを照合する。自分がどこで間違い、どういうプロセスで解いたのかを突き合わせてみよう。例文によってはまったく和訳できない場合もある。その場合は解説を読みながら、冒頭に書かれたポイントを何度も頭に入れる。

3.どんどん進めていき、1周したら2周目はあまりできなかった例文を重点的にやっていく。という風にぐるぐる周回してみる。できる限り3周程度は読み込んだほうがいい。各項目、音読するのも可。とにかく、構文ごとの解釈の仕方を自分で説明できるようになるまで、読み込んでいく。

難しかったら戻る

もし基礎100をやってみて難しいなら入門70の内容をちょっとのぞいてみればいい。英文解釈は基礎から積み上げていけるかどうかが重要だからだ。

それに、英文解釈は独学だと苦しさが伴いやすい。独学が続かない理由の大半は難しい問題で挫折することなので、自己暗示でもいいので基礎的な問題を解いて自信を取り戻すことだ。

人に和訳を見てもらう

和訳対策として使用している場合は日本語訳がちゃんと得点のポイントを押さえているかどうかが大事なので、人に見てもらうといいと思う。自分で見るより、人に日本語訳を見てもらうほうが正確に間違いや修正点を把握できる。