長文読解の全訳はやらなくてもいい!

長文読解をやるときに「全訳を書く」必要はなし。予習のときは特に必要ない。

全訳をやる、やらないで何が変わるか

予習で全訳をやっても、あまり目立った効果はない。予習とは、現時点での自分の出来る出来ないを把握するためにやるのだから、出来る部分まで全訳をする必要はないのだ。むしろ、長い文章ほど全訳をするのに時間がかかる。センターや難関大の長文を見れば一目瞭然だ。いちいちノートに書いていると恐ろしく時間がかかる。1時間以上かかる予習は基本的に望ましくない。

ただし教わる人の方針や理由もあるだろうから、予習で全訳してこいと言われたなら、その理由をきちんと納得いくよう聞いてみてほしい。

全訳=和訳対策になるんじゃないの

「全訳を書く」ことで和訳対策をしようと考えているなら間違い。和訳問題=読解力+文法知識を問うているのであり、長文の余計な文章までいちいち訳すよりも問題集で和訳対策になるものを使うほうがいいだろう。授業では読解のテクニックを学び、自宅学習で和訳をやっていけばいい。

和訳の練習法

入試では「下線部を日本語に訳せ」という問題が出題される。京大などをのぞけば、ほとんどの大学では下線部の長さがそんなに長くない。つまり、だいたい1〜2行の英文を日本語に変えるだけである。問題数の多い私大などは断片的にこうした問題が出題されることもある。

英文解釈の技術100」は和訳練習にも使えるおすすめの英文解釈本。

ベストセラーの「ビジュアル英文解釈」などにはない単語ごとのきめ細かい訳と解説があり、和訳用として使い込むことが出来る。難関大向けの英文解釈本だが、和訳対策としても併用可能だ。

シリーズ3冊の違いについては別記事にて。CDが付いたことで、ビジュ英やポレポレより段違いで使いやすくなってるのが◎。

和訳の初歩的な練習法も別記事を参考に。
和訳の初歩をステップで理解する