日本史まるごと年代暗記180

よく行く本屋に行ったらすごい売れてた。ちょっと買って評価してみることにしました。

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伊藤 賀一

中経出版
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使いやすさ

日本史も世界史も年号をゴロで覚えるってあんまりやらなかった。世界史は受験科目だったので年号のごちゃごちゃ込み入った現代史で100個ほど覚えたくらいだろうか。

ざっくり一読してみて、けっこう使いやすいんじゃないの?という評価。レイアウトも綺麗だし、180っていう数字はなかなかよくまとまっていると思う。

読みやすさ

まずイラストがわかりやすいのと、参考書のレイアウトが1ページに2つの年号、という風にきっちり区切られているので、ぱらぱらめくって読むのに適している。年号の勉強は通史のアウトライン整理に役立つから、その意味では非常に使いやすいといえる。

解説自体はセンターレベルまでというか、標準レベルまでに絞ってあるから、あくまで標準レベルの定着を目的として使うのがいいと思う。

パッケージ

外で使うのに抵抗があれば、カバーを外してしまえば普通の参考書となんら遜色がなくなる。イラストも、本の中に出てくるのはごく普通のイラストだから、本当にカバー(それと付属CD)さえ外してしまえばごく普通の受験参考書だ。

CDは声優さんが好きだったりしたら何回も高速再生したりして活用すればいいと思う。ゴロ暗記系はぱらぱら速読して使うものだと個人的に思っていたので、CDが必要かどうかは自分には分からない。でも、音で聞いて覚えたい人には聞き取りやすい、何度も使える丁寧な音声だと思う。

評価 まとめ

ハルヒの英単語同様、本の内容はすごくスタンダードで使いやすさに配慮がされている。どちらもセンターレベルまではしっかり押さえているから、やる気を出すために選んでみるのもいいだろう。

自分の前に本屋で買ってた人は、日本史のセンター対策本と一緒に買ってたりしたから、たぶんアウトラインのインプットに買ってるんじゃないだろうか。年号暗記って最初は時系列を整理するためにやるものだと思うし。

年号をやりこむ場合もあるけど、それは付随する事件の詳らかな内容まできちんとノートに整理しながら覚えていった方がいい。乙巳の変なら年号だけ覚えるんじゃなくて、事件の経緯とその後の顛末、主要人物、同時代の文化……などなど、自分が教える立場として詳しく説明できて初めて単元を学習したって言えるはずだ。

CDなりゴロ暗記なりは、最初の理解を早めるために使っていくべきだろう。

参考:『涼宮ハルヒの憂鬱』で英単語が面白いほど身につく本